米国ブランドのユニークな軍人向けマーケティング

デオドランドマーケットはグローバルで＄26Billion（260億㌦）ある市場です。

このデオドランドマーケットにミリタリーコンセプトで参入した米国ブランドのユニークなマーケティング戦略を紹介します。

ターゲットのユニークさ

”BRAVO SIERRA”は、現役の米軍向けの最初のパーソナルケア会社です。

身体に直接塗るデオドランドを米軍向けに開発し、独占的に提供していましたが、現在では国内外の4000店舗の小売りで売られています。

Bravo Sierraはすべてのアメリカ人のためのパーソナルケアブランドとなっていますが、米軍兵士や退役軍人、およびその家族へのコミットメントがすべての活動の核となっています。

軍人向けなんて、ニッチで小さいマーケットでしょう？と思う方もいるかもしれません。

ところが、アメリカの軍隊というのは現役軍人や退役軍人やその家族までを含めると、大変裾野の広い巨大マーケットなのです。

現役軍人だけでも100万人以上、退役軍人で1900万人、その家族を入れると全体で3000万人もいると言われているのです。

Bravo SierraではSlackやwhatsAppを使用し、”BATTALION（大隊）” と呼ばれるコミュニティで、現役軍人や退役軍人約2500人でコミュニティの場をつくり、商品テストと開発を行っています。

軍人は過酷な環境下で身体を酷使する仕事なので、使った後にどう感じたかなどの意見は、大変貴重でありこれ以上のサンプルはないのです。

現役の米軍の極端な条件下でテストされた商品は、”ハイグレードなパフォーマンスをもたらすという特徴”を持っています。

顧客自ら、商品のテストと開発に携わるというユニークなマーケティングコミュニケーションにもなっているのです。

Bravo Sierraは軍人やその家族のためのソーシャルグッドな側面を強く打ち出している会社でもあります。

創業チームが40%、30%が米軍の退役軍人で構成されており、退役軍人の第二の人生のステージを提供しています。

また、Bravo Sierra の全売上の5%が、現役軍人や退役軍人およびその家族のための、さまざまなコミュニティサポートおよび生活の質の向上プログラムのために寄付されているのです。

持久力と回復をサポートするように構築されたKetone-IQ™️ は、ネイビーシールズやツールドフランスのサイクリストから、米国のすべての主要スポーツのアスリートまで、あらゆるタイプのハイパフォーマーによって使用されています。

Black Rifle Coffee Companyは、祖国を愛する人々にプレミアムコーヒーを提供するコーヒーのプロフェッショナル集団であり米国軍退役軍人が所有する会社です。

コロンビア、ブラジルなどから高品質なコーヒー豆を輸入し、弊社の所有する焙煎施設で妥協を許さない使命感で最高位の焙煎を施しています。